2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「彼岸過迄」「行人」に次ぐ後期三部作の最終。 夏目漱石の代表作として最も読まれている作品かもしれない。高校の教科書にも載っていた。 私の高校の国語の先生は、高校生への教材としては早いとかなんとかいう理由で、同じ漱石の「それから」を使っていた…
「彼岸過迄」「行人」「こころ」で後期の三部作をなしているといわれる。たしかに、「行人」では「彼岸過迄」で追及され解決されなかったテーマがさらに追及されている。 ただ、登場人物がかわっている。須永 → 一郎 千代子 → 直 敬太郎 → 二郎一応こういう…
論をすすめるにあたって、フロイトは欲動理論の変遷についておさらいをする。欲動理論は、常に対極性の構造をなしてきた。最初の理論では、自我欲動と対象欲動の対極。 自我欲動とは自己保存のための欲動であり、対象欲動は「リビード的」欲動であるとされた…
文化の求めるところは、愛によって人間をより大きな集団に束ねることである。二人の人間が性愛によって結ばれ満ち足りている状態。 これだけでは、いつまで経っても大きな集団ができないので困る。そこで性欲を制限し、そうすることで生じる「目標を制止され…
グラモフォンのベートーベンエディションがまだ届かないというのに注文してしまった。 マーラーの交響曲全集を買うより安くて、これだけ揃っているのだから。 Boxばかり買っているので重複も出てきたし全部聴かないこともあるのだけど。
Kindleでの読書は、また夏目漱石に。夏目漱石は高校時代に一通り読んだが、この作品が一番好きだった気がする。今読んでもやはり面白い。 後半の、須永と千代子の話。 愛の中に含まれる攻撃性。
例によって映画館で予告編など見ていると、また見たくなります。トルストイの名作。 最新技術での映像化を見てみたいですね。アンナ・カレーニナ訳は、「危険なメソッド」に出ていたキーラ・ナイトレイですか。 怪しげな雰囲気をもった女優さんですね。期待…
<ネタバレというほどではないけど、面白いか面白くないか、結末が予想どうりだったか、意外な展開だったか、などについて語っています。>クエンティン・タランティーノ監督作品は初めてでしたが、面白かったです。「続・荒野の用心棒」という作品のオマー…
文化がまさに欲動断念の上に打ち立てられているということ、このことを歴史的に再構成してみる。フロイトの想定によれば、太古において人間の祖先は、首長である父の支配する集団、すなわち「原始の家族」を作って暮らしていた。 『トーテムとタブー』で、私…
人間が幸福になるのは何故こうも難しいのか。 この問題に取り組むうちに、ついに本著作の主題ともいえる命題が現れる。 この可能性に取り組んでゆくと耳にするひとつの主張は、実に驚くべきもので、しばらくこれについえ検討しておきたい。この主張によると…
将棋のことはわからないけど、羽生さんはカッコイイですね。