2012-08-01から1日間の記事一覧

ある錯覚の未来 X

宗教を廃止した後に残るものは知性である。 強い情動の流れに対するのに知性の力はいかにも弱いのだが、他に頼れるものはないのだ。 知性の声はか細い。しかしこの声は誰かに聞き取られえるまでは止むことがない。(20-61) フロイトはオランダ人ムルタトゥ…

続・悩む力 (集英社新書) [新書]

続から読んでみる。 夏目漱石作品の分析はおもしろい。悩むという行為は、内に葛藤や矛盾をかかえているからおこることだろう。葛藤がなければ悩まない。 本書の前作「悩む力」がベストセラーになったのには、題名とテーマが日本人の悩みをうまくとらえてい…