脳の言語地図 (学びやぶっく) [単行本] 酒井 邦嘉 (著)

Q&A形式で、著者による講義を聞いているような臨場感がある。
話題は言語学から脳科学のいろいろな分野に、また著者の興味のおもむくままにわき道にそれたりして、とても楽しめた。

著者が強調していること。
言語の能力は生得的なものである。
簡素な言葉を複雑な言語体系にしていくクレオール化は子供の能力である。

以下は私自身の勝手な考察。
クレオール化に単なる情報伝達以上のものを付け加える傾向があるのはなぜか。
子供がクレオール化をしているときの動機づけはリビード的なものではないか。情報伝達そのものより、言語と遊び、コミュニケーションの中で楽しむ、ということに重点が置かれているのでは。