アメイジング スパイダーマン

アメイジング スパイダーマン(3D)」観て来ました。
たしかにアメイジングでしたが、ネタバレは後ほどにして。

まずは、夏以降公開の予告編をたくさん観られて、うれしかったですね。最近はネットでみられますが、映画館の大画面でみる予告編はまた特別です。

まずはこれ。ずっと楽しみにしてきたので、絶対観ますよ。ダニエル・クレイグかっこいい!

これも楽しみ。

これはどうだろう。ロバート・ダウニーJr.の「アイアンマン」は好きだったけど。「2」は観ていない。

これは微妙。シュワルツネガー主演の前作は面白かったけど。映像的にはすごそうだね。

こうしてみると、リメイクかシリーズものばかりじゃないか。
まあ、最近齢のせいか新しいストーリーを理解するの疲れるし、水戸黄門みたいにわかりきっている方が安心できたりもする。
映画も、オペラや歌舞伎のように決まった脚本で、いろんな演出の公演を楽しむみたいになってきたのでしょうかね。

さて、アメイジングスパイダーマンですが・・。
(以下ネタバレ含む)
いろんな意味でアメイジングで、おもしろかったです。

原作のことは良く知らないけれど、前のシリーズの一作目はたぶん原作にわりと忠実だったのじゃないかな。
地味でイケてない高校生がひょんなことからスーパーな力をもつことになるという。アメリカの学園ものにありがちなストーリーで、好きだったんですが。

今回のスパイダーマンは、そういう従来のイメージを突き崩す型破りなスパイダーマンアメイジングというのは、そういうことだったんですね。

まずスパイダーマンに変身するピーター・パーカー役のアンドリュー・ガーフィールドは、イケメンです。
最初から「こりゃ普通にモテるだろう」っていう雰囲気なんだけど、一応お話としてはモテないっていう設定。

彼女になるグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)もかわいいんですが、高嶺の花という感じでなくて最初からピーターに興味津々。

「今どきフィルムカメラかよ?」とか「高校生が遺伝子工学会社の指導教官?」とか、いろいろつっこみたくなるけど、「いやいやこれはスパイダーマン話のアメイジングな解釈で」と言われそうで。

スパイダーマンになった当人も、まわりの人もそれほどびっくりしないし。
正体は一応秘密なんだけど、さほど厳重に秘密にしてる様子でないし、恋人にはすぐばらしちゃうし。
ふつうスーパーヒーローになったら、最初くらいは行儀よく悪い人をやっつけたりしそうなのに、若気の至りなのか、悪役がどっちかわからない迷走ぶり。
ピーター役がどうもスターウォーズのアナキン=ダース・ベイダーを彷彿させてしまって、余計にそう思えてしまいました。

ストーリー展開は予想どおり。コナーズ博士の右手がない段階で「こりゃ遺伝子操作で右手をはやしたら怪物になっちゃうんだろう」と誰もが思うでしょうが、その展開が速い。ゆっくり生えてくる変化を楽しみたかったのに、どんどんトカゲになってしまう。その辺もアメイジングでした。

スパイダーマンといえば、ニューヨークの摩天楼をクモの糸を使いながら縦横無尽にとびまわるシーン。最新の3D映像でどうなるか期待していたのですが。
この点については、さほどでもありませんでした。夜のシーンが多く画面暗めなので、立体感がでにくいのかな。
蜘蛛ってダークなイメージだから、その点は今回の方が案外本来の姿なのかも。

最近は3D映画をよく観るようになったけど、背景のボカシと3D効果で「今はここに焦点を合わせてくださいね」っていう感じで、くっきりはっきりわかりやすい。少々不自然なくらいに。
それと関係あるのかわからないけど、英語が聞き取りやすくて、リスニング力が向上したのかと錯覚するくらいでした。

最後の展開は、なかなかよかったですよ。傷ついたスパイダーマンをクレーンのおじさんたちが協力して助けるという。

ただ残念だったのは、コナーズ博士がトカゲの遺伝子を街にばらまいて、みんながトカゲに変身していくシーン。
結局スパイダーマンが解毒剤をばら撒いてめでたしになるのだけど、どうせ助かるならトカゲに変身した人々(トカゲトカゲ?)が暴れまわる阿鼻叫喚の映像をもっと見たかったよ。

最近のシリーズものでお約束な、続編ありますよという終わり方。
続編は、まあまた観にいくかな。たしかにアメイジングで楽しめましたし。そして3作作ったら、こんどは原点回帰のシリーズがはじまるのでしょうか。

またこの作り方でいくと、「アメイジング バットマン」とか「アメイジング スーパーマン」とかいろいろ作れそう。

最後の最後にもひとつアメイジングだったのは、エンドクレジットで流れる音楽。
またまた「スターウォーズ帝国の逆襲」冒頭のクレジット(最初の上映当時)を思い出してしまった。