ファインマンさんは超天才 (岩波現代文庫) [文庫] C.サイクス (著), 大貫 昌子 (翻訳)

「何が汽車を線路から外れないよう載せているのか」「その答えはね、車輪が円錐のような形をしていることだよ。」(p.39)
「ものごとをつきとめる楽しみ、発見の興奮、他の人がそれを使っているのを見る喜び、それが褒美だよ。」(p.107)
「つまり普通の人で、長い時間と努力を傾け、思考と数学に打ち込む意志のある人なら、その人は科学者になっているわけさ!」(p.193)
「すでにみんなもさんざん研究していて、一見とうてい克服できそうにない問題を克服しようとするとき、こっちは内側のコースという有利な位置にあり、他の連中には思いもよらないような考え方をしてるんだぞ、と信じることなんだ。」(p.210)
「何もかもすべてを説明するような、究極の簡単な法則があるとすれば、それはすばらしいだろうな。それを発見するのはさぞかし愉快なことに違いないが、一方、それが何層もあるタマネギみたいなもので、うんざりするほど次から次へと層を際限なくむかなくてはならなくても、もしそれが真の自然の姿なのなら、それでいいじゃないか。」(p.360)

ファインマンの映画を作るとしたら、主演はトム・ハンクスにしてほしい。
ファインマンとその「神話」は、いろんな意味でアメリカ的だな。
久しぶりにファインマンの本を読んだら、また物理学に挑戦してみたくなった。